芸術と分類される分野で創作をする人間にとって、分かり易い言い方をすれば「誰かとかぶる」ということは最も避けたいことの一つでしょう。自らの独自性を強力に主張したい一方、先人達の影響がなければ今日の自分がないことも事実で、創作を続ける限りこの板挟みに悩まされ続けることだと思います。
そんなときにはコレ!一家に一冊、これさえあればそんな悩みともオサラバ!今なら何と!もう一冊おつけしてこのお値段!ワー安い!なんていう実用性に溢れた本ではありません。18世紀以降現代までの英文学の特に詩に関する本で、この本で初めて名前を知った人たちばかりだし、見たこともない詩ばかり。
それでもなぜ読んだかと言うとこの本が、先人達からの「影響の不安」に襲われている芸術家の精神分析、と読めるからです。例えば、「強い詩人、重要な人物」は「先行するやはり強い詩人たちと、死ぬまで執拗に格闘し続ける。それほど才能のない詩人たちは、偉大な先達を理想化する。その一方、有能な想像力を持つ者たちは、自力で先行者を押しのけて、自分の場所を確保する。しかし、割り込むにはそれなりの代価を払わなくてはならない。つまり、自分で勝手に一区画を占有したために、先行者たちに影響を負っているという非常な不安感がもたらされるのだ。なぜなら強い詩人=創造者は、自分が自分を創造することに失敗したなどということを直視したくないからだ」という箇所は、詩人だけでなくあらゆる分野の芸術家に当てはまるでしょう。
知識が無いせいで分からないことだらけでしたが、ためになる部分も多々ありました。ちなみにブルームは「『影響の不安』とはフロイトのオイディプス的ライヴァル関係」ではなく、「作品自体において具体化されるもの」だと言っています。「作家が『不安』として経験し、作品において表現せざるをえないものは、詩的な曲解の結果であって、原因ではない。強力な誤読がまず存在するのだ」と言っています。ブルームによると、「強い詩人」が偉大な先達たちを「誤読」する仕方は6つあり、それがこの本の主題となっています。詳しく知りたければ是非ご一読を。
でも著作権が確立する以前は「オリジナリティ」に関してどう考えられてたんですかね...?「オリジナル」なことにあんまり価値はなかったのかなあ。
そんなときにはコレ!一家に一冊、これさえあればそんな悩みともオサラバ!今なら何と!もう一冊おつけしてこのお値段!ワー安い!なんていう実用性に溢れた本ではありません。18世紀以降現代までの英文学の特に詩に関する本で、この本で初めて名前を知った人たちばかりだし、見たこともない詩ばかり。
それでもなぜ読んだかと言うとこの本が、先人達からの「影響の不安」に襲われている芸術家の精神分析、と読めるからです。例えば、「強い詩人、重要な人物」は「先行するやはり強い詩人たちと、死ぬまで執拗に格闘し続ける。それほど才能のない詩人たちは、偉大な先達を理想化する。その一方、有能な想像力を持つ者たちは、自力で先行者を押しのけて、自分の場所を確保する。しかし、割り込むにはそれなりの代価を払わなくてはならない。つまり、自分で勝手に一区画を占有したために、先行者たちに影響を負っているという非常な不安感がもたらされるのだ。なぜなら強い詩人=創造者は、自分が自分を創造することに失敗したなどということを直視したくないからだ」という箇所は、詩人だけでなくあらゆる分野の芸術家に当てはまるでしょう。
知識が無いせいで分からないことだらけでしたが、ためになる部分も多々ありました。ちなみにブルームは「『影響の不安』とはフロイトのオイディプス的ライヴァル関係」ではなく、「作品自体において具体化されるもの」だと言っています。「作家が『不安』として経験し、作品において表現せざるをえないものは、詩的な曲解の結果であって、原因ではない。強力な誤読がまず存在するのだ」と言っています。ブルームによると、「強い詩人」が偉大な先達たちを「誤読」する仕方は6つあり、それがこの本の主題となっています。詳しく知りたければ是非ご一読を。
でも著作権が確立する以前は「オリジナリティ」に関してどう考えられてたんですかね...?「オリジナル」なことにあんまり価値はなかったのかなあ。