2006年12月アーカイブ

アルバム『Lunatic Harness』収録。
英アーティストMichael Paradinasによるメロディアスなドリルンベースの古典的名作。
ほんとはMu-ZiqのMuはギリシャ文字で、英語で言うとuみたいな文字です。
彼のレーベルplanet-muは良作揃いでいいです(このmuも上と同じ)。

視聴↓

日本経済新聞に連載されていたコラムを中心に構成された、ファッションに関するエッセイです。「モードの方程式」というタイトルだけからすると、「これを読めばモードの方程式を押さえたお洒落さんに...!」と誤解する人もあるかもしれませんが、内容的には服飾史、でしょうか。新聞の短いコラムが元ですし、読みやすく面白いです。
読み終わって考えたのは、ファッションにおける「良さ」「悪さ」は異なる価値尺度同士の覇権争いになるということ。例えば、「『隙の無いかっこよさ』はダサいから、あえて隙を作る=ちょっとダサくする」派というのは、「隙の無いかっこよさ」を目指す派から見れば「ダサい」わけですよね。お互いがお互いに対して勝利宣言している!

HUKKLE ハックル

user-pic
0
パールフィ・ジョルジ(Palfi Gyorgy)監督作品。
2002年のハンガリー映画。タイトルのHUKKLEとはハンガリー語でしゃっくりの音のこと。日本語で言えば「ヒック」に当たる感じでしょうか。
のどかな田舎で起こった不気味な出来事のおはなしです。が、そういうふうに簡潔に述べてしまうと魅力が損なわれる映画です。
映画は、しゃっくりが止まらないおじいさんが、家の前のベンチに腰掛けるシーンから始まります。全編台詞なしですが、「音」は豊富です。環境音、機械の音、食事の音など、ありふれた音がクローズアップされています。元々監督は田舎を舞台に、自然の音だけでミュージカルを作るつもりだったとか。それがロケ地に入って変更したそうです。
やはり台詞が無いので、注意深く映像を観ていないとストーリーを追えません。台詞が無いので、ストーリーは余計にサスペンスフルです。はっきりとは掴ませない感じは、デヴィッド・リンチ的です。が、輪郭は最後の歌の場面ではっきりとしてきます。
シュールなカットがいくつもあり、本編には関係ないとすら思えるシークエンスもあり、面白いです。いや、しゃっくりだって全然関係ないよ?でもしゃっくりするおじいさんの顔のアップのカット、好きよ。

...関係ないけど、「しゃっくり」?「ひゃっくり」?
「ひゃっくり」で書いてたけど気になって調べたら、辞書に載ってないのね...。HUKKLE!
アルバム『From The Cliffs』収録。
英バンドGuillemotsの爽やかPopをお楽しみください。
http://www.myspace.com/guillemotsmusic
タルコフスキーやソダーバーグによって映画化された『惑星ソラリス』『ソラリス』の原作者で、今年亡くなったスタニスワフ・レムによるへんてこな本です。というのも実在しない本の書評集だからです。
文章からいかに豊かなイメージ・観念・思索が膨らむかが読書の喜びを構成する重要な要素だと思うのですが、この本は構造的にそうした喜びに浸れる一冊です。書評から実在しない本の内容を想像する楽しさです。
自分が見ていない映画の結末を人から言われても気にしない、もしくは言われた方が余計見たくなる、という人にオススメの本です。私はそうです。
現代スイスを代表するコミック・アーティストThomas Ottさんによる作品です。ワークショップで会っているので「さん」付けです。作品を見ただけでは想像もつかない、男前のナイス・ガイでした。
台詞のいっさい無いコミックで、絵柄と相まってサイレントのホラー映画を見ているようです。デヴィッド・リンチの映画が好きなんですって。さもありなん。悪夢的です。
「絵柄」と言いましたが、正確には絵は「描いて」いません。(「画材屋さんに行けば売っている」と本人は言っていましたが)黒いボードの表面の石灰をカッターで削り落としていって絵を作り上げています。普通は線を描き影を塗っていきますが、これは全くの逆です。一枚一枚に大変な手間をかけているだけあり、絵のもつ迫力はかなりのものです。

このアーカイブについて

このページには、2006年12月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2006年11月です。

次のアーカイブは2007年1月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。