全7話は無理っぽい...。
どうすればいいだろか。いや、頑張るしかないのだが。
監督 Roy Anderson、邦題『散歩する惑星』
2000年カンヌ国際映画祭の審査員特別賞受賞作です。
友達に薦められて観たんですが、好みでした。ルイス・ブニュエル好きには私も薦めたいですね。
一応、地球ではないどこかの惑星のお話ということになってます。日焼けマシーン(?)に入ったまま秘書(?)に更なる人員削減するよう指令を出す社長(?)のシーンから物語は始まります。まずシーン頭でめちゃくちゃむせてる社長。日焼けマシーンに入ったまま喋る社長の話が聞き取りにくく、たびたび聞き直す秘書。そういった細かいやりとりなどがいいですね。
この惑星では何か危機的なことが起こっているようなのですが、ぼんやりとした輪郭しかつかめません。状況説明は意図的に省かれており、観客は映画にいきなり投げ入れられたような格好になります。
そこで出くわす、決してドラマチックには描写されない風景。深刻な内容・場面であっても、不可思議・不条理な出来事・展開であっても、淡々と「日常的」に描かれています。そこがまた可笑しかったりするんです。
ワンシーン・ワンカットや引きでの絵作りなど、私の個人的な映像の好みにも合ったので良かったです。
一つだけ言いたいのは、観ていて眠くなること(笑) BGMなど皆無に等しいので、終止静かです。
週刊コミックバンチにて連載、全5巻。
日韓両国のお互いに対する愛憎というテーマを下敷きに、日本と韓国で起こった連続殺人とそれを追う韓国人と日本人の刑事二人を主人公に据えた、読み応えありの骨太の漫画です。
新宿の廃ビルで異様な死体が見つかるところから物語は始まります。全身の関節が伸ばされ捻られた、ぞうきんのような死体の傍らには、ハングルで書かれたメッセージ。そしてちょうどその死体発見後に現場に現れた韓国の刑事が明かしたのは、韓国でも同じ死体が見つかっていること、そしてその死体の傍らには日本語でメッセージが書かれていたこと...。
そしてそのメッセージは、凶戦士哀美里(えみり)の兵法書の一節であるという事実も明かされます。哀美里は、16世紀の豊臣秀吉の朝鮮出兵に対抗し日本兵を串刺しにして震え上がらせた朝鮮朝の軍人ではあるが、もともとは出兵した日本兵=日本人であり、日本兵のあまりの残虐ぶりに怒り朝鮮軍に味方した「降倭」と呼ばれる投降者の一人であった...、など日韓の近現代史まで触れた作品。
あまり有名ではありませんが、良作です。
実はまだ読み途中なんですが、あまりにも更新が滞っているので紹介します。
「変な小説を選んで訳す」という定評があるという翻訳家(06年7月8日紹介の『ほとんど記憶のない女』の訳者として既出)岸本佐知子によるエッセイ集です。
その定評を信じる気になる、「変な人は、やはり変なものを探すのがうまいのか」と思わされてしまうような面白いエッセイです。
例えば、
「ロボコップ」も非常にこわい。あの、顔の下半分だけ生身なところがいやだ。境目が何だか痛そうですごくいやだ。なぜあんなむごいことをするのか。いっそ全部ロボットにしたほうがすっきりするではないか。やっぱりあそこの部分は髭が伸びるのだろうか。だとしたら、毎日「ウィーン、カシャン、ウィーン」などといいながら剃っているのだろうか。あああ。
といったあたり。または
また大相撲の季節がやってくる。何十年来の疑問である「男性の乳首問題」について否応なしに考えさせられる二週間が、またしてもめぐってくるのだ。
と始まるエッセイもあります。